設計ソフト・ツールガイドAIで間取りはどこまで作れる?住宅提案で使うときの考え方Hi執筆者Himari公開日2026年9月10日間取りAIで、文章から間取りのたたき台を作る。手元の図面を読み取り、編集できるデータへ起こす。さらに2Dの間取りを3D空間に変え、家具を置いた状態で確かめる。いまは、こうした作業を一続きで扱えるツールもあります。ただ、画面に部屋がきれいに並んでも、住宅としての検討が終わったわけではありません。壁や開口の位置は合っているか。家具を置いた後も通れるか。採光、法規、構造、予算へどうつなぐか。住宅提案に使うなら、生成後こそ人の判断が必要です。この記事では、間取りAIに任せやすいことと、設計者が引き取る判断を分けながら、初期案を3D提案へつなぐ流れを整理します。シリーズ全体のツール分担は、建築・インテリア向けAIツールの全体像でも確認できます。間取りAIは、入力と出力の違いで三つに分けて考える(Coohom編集部作成)間取りAIでできることは三つに分けて考える「間取りAI」という言葉が指す範囲は広く、似て見えるサービスでも受け持つ仕事は違います。何を渡し、どんな形で返ってくるのか。まずは三つに分けてみます。条件から間取りのたたき台を作る部屋数、広さ、方角、暮らし方などを文章で伝え、間取り案を生成するタイプです。「3LDKにしたい」だけでなく、「玄関から洗面へ入りやすくしたい」「在宅勤務の場所をLDKから少し離したい」といった希望まで言葉にすれば、白紙だった打ち合わせに比較の出発点ができます。出てきた案は、答えではありません。むしろ、施主と設計者が「この動線は合っている」「ここは違う」と話すための材料です。最初から一案に決めるより、選ぶ理由と戻す理由を見つけるために使うほうが、間取りAIの速さを生かせます。既存の図面を読み取り、編集できる形へ起こすPDFや画像、CADデータなどの既存図面を読み取り、壁、ドア、窓をデジタルデータとして起こすタイプもあります。Coohomの現在のヘルプでは、CAD間取り図に加え、PDF、PNG、JPG形式の取り込みが案内されています。詳しい入口や設定は、CAD間取り図ファイルのアップロード方法で確認できます。自動認識は入力を助けますが、元図面との照合までは省けません。線が重なる部分、薄い建具記号、壁厚の違い、増改築で現況と合わない箇所は、取り込み後に確かめます。実務で気をつけたいのは、認識ミスそのものより、整った3Dを見て照合まで終えた気になることです。2Dの間取りを3D空間で確認するもう一つが、平面図を3D空間に立ち上げるタイプです。2Dでは部屋同士の関係を追いやすい一方、家具を置いた後の圧迫感や、視線の高さから見える範囲は想像に頼る部分があります。3Dにすると、ソファやダイニングテーブルを置き、入口からの見え方や、椅子を引いたときの余白を確認できます。目的は、きれいな画像を作ることだけではありません。平面図で決めた配置が、暮らしの場面でも無理なく使えそうか。施主と同じ視点で話せる状態にすることが、3D化の役割です。AIで作った間取りをそのまま使えない理由AIが生成した間取りは、線が整い、部屋名や家具まで入っていることがあります。完成度が高く見えるほど、未確認の部分が見えにくくなる点には注意が必要です。たとえば、キッチンと洗面が近くても、扉の開く向きによって移動しにくくなることがあります。収納量が多く見えても、扉の前に家具が置かれていれば使えません。大きな窓があっても、周囲の建物や方位を見ずに採光を判断することはできません。間取りAIが扱うのは、主に検討の初期段階です。確認申請、構造設計、設備計画、施工図、見積もりまで自動的に成立させるものではありません。Coohomの現在の日本向けページでも、間取り・3Dは検討やイメージ共有のためのものであり、正式な確認申請図面とは役割が異なると案内されています。AIの出力を「完成案」ではなく「確認項目が見える下書き」と捉えると、使い方が明確になります。住宅提案の前に確認したい7つのポイント生成後は、見た目を整える前に確認の順番を決めます。抜けを探しやすいよう、住宅提案で見たい点を七つに分けました。生成後は、空間の骨格から正式資料への戻し方まで順に確認する(Coohom編集部作成)1 元図面と壁、開口、寸法が合っているか既存図面を読み込んだ場合は、最初に元データと重ねて確認します。外周、壁厚、柱、窓、ドア、階段、水回りの位置を見比べ、認識漏れや不要な線がないかを探します。この確認を後回しにすると、間違った空間へ家具や素材を置くことになります。3Dを整える前に、空間の骨格を合わせます。2 家具を置いても使える余白が残るか部屋名と面積だけでは、実際に使える広さは分かりません。ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、収納など、提案に必要な家具を置いて確認します。見るのは、家具が図面上に収まるかだけではありません。椅子を引けるか、ベッドの横を通れるか、収納へ近づけるか。家具の寸法と、人が動く余白を一緒に見ます。3 生活動線と家事動線が交差しすぎないか玄関から手洗い、キッチンから洗面・物干し、寝室からトイレ。間取りには、時間帯や家族によって異なる移動があります。一本のきれいな矢印だけでは判断できません。朝、帰宅後、調理中と場面を変え、家族が同時に動いたときに狭い場所へ集中しないかもたどります。4 扉、収納、椅子の開閉がぶつからないか平面図では小さく見える開閉範囲も、日常では使いにくさにつながります。室内ドア、収納扉、引き出し、冷蔵庫、食洗機、ダイニングチェアなどを開いた状態で見ます。開けられることと、開けたまま人が通れることは別です。設備や家具を置いた状態で見ないと、この違いは表に出ません。5 視線とプライバシーを説明できるか玄関を開けたときにLDKの奥まで見えるか。道路側から室内がどの程度見えるか。キッチンから子どもの場所を見守れるか。視線は、暮らしや安心感に関わります。3Dでは、立った視点と座った視点を切り替えて確認できます。ただし、周辺建物や植栽が仮の状態なら、そのことを施主へ伝えます。見えている景色が現地条件を保証するわけではありません。6 採光や換気を見た目だけで判断していないか明るいレンダリングは、法的な採光条件や実際の日照を証明しません。方位、隣地、庇、窓の位置、季節、時刻、ガラスなど、光の入り方を左右する条件があるためです。国土交通省は、住宅等の居室について採光に関する基準を示しています。実際の計画では、建築基準法に基づく採光等の条件(URL: https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm)を設計図書と計算で確認します。3Dは見え方を話すために使い、法適合の判断とは分けます。7 法規、構造、設備、予算、施工条件へ戻せるか間取りの変更は、別の資料にも影響します。壁を動かせば構造や設備の経路が変わり、窓を大きくすれば外観、断熱、コストにも関わります。3Dで見つけた変更点は、CAD・BIM、仕様書、見積もり、打ち合わせ記録へ戻します。誰が、どの資料を、いつ更新するのかまで決めておくと、パースと正式図面の食い違いを減らせます。AIHomとCoohomで初期案を3D提案へつなぐ流れAI住宅設計ツールのAIHomでは、文章による条件や既存図面から間取りと3Dのラフ案を作り、選んだ案をCoohomで編集する流れが案内されています。実務へ入れるときは、次の五段階に分けると役割が混ざりにくくなります。1 条件または既存図面を用意する文章から始める場合は、部屋数だけでなく、優先したい動線、残したい家具、方位や敷地の前提、まだ決まっていないことを分けます。図面から始める場合は、現況と図面が一致しているか、縮尺や単位が分かるかを確認します。2 AIHomで比較の出発点を作る初期案は、一案を正解として採用するためではなく、条件の違いを見つけるために使います。案ごとに何を優先したのかを短く記録すると、比較が単なる好みで終わりません。3 Coohomで壁、家具、素材、照明を確認する選んだ案を3Dで開き、元図面との違いを直してから家具を置きます。そのうえで、動線、開閉、視線、素材、照明を確認します。既存の平面図から始める場合は、間取り図を3D化して確認する方法も選べます。4 施主との会話で見つかった変更を記録する提案時には、決定事項と未確定事項を分けます。画面上の家具や素材が参考品なら、その場で明示します。「この案が完成形です」ではなく、「今日は動線と家具配置を確認します」と目的を絞るほうが、話し合いが具体的になります。5 CAD、BIM、仕様書へ判断を戻す3Dで合意した内容を正式な設計情報へ反映します。法規、構造、設備、製品仕様、コスト、施工性は、それぞれの資料と担当者が確認します。AIHomとCoohomは、この判断を代行するのではなく、初期案と対話を前へ進める位置で使います。間取りAIが向いている場面、任せないほうがよい場面場面間取りAI・3Dが支援しやすいこと人や正式資料で確認すること初回ヒアリング後条件整理、ラフ案、比較の出発点要望の背景、優先順位、予算既存図面の活用図面認識、データ化、3D化現況、縮尺、壁・開口、図面との差間取り検討部屋関係、家具配置、視線の可視化構造、設備、法規、施工性施主提案パース、視点、複数案の共有未確定事項、仕様、費用、責任範囲確認申請・実施設計検討内容の参考建築士による設計、計算、申請図書間取りAIが力を発揮するのは、早い段階で案を見える形にし、話し合う材料を増やす場面です。法律や構造の適合、設備の成立、工事費、製品仕様の確定は、担当者と正式資料へ戻します。施主提案では「決まったこと」と「未確定」を分ける3Dの提案は、図面に慣れていない人にも伝わりやすい一方、見た目が完成に近いため、期待が先に固まりやすい資料でもあります。複数案を比べるなら、カメラ位置と家具配置はそろえます。床材だけ、壁色だけ、と変えた条件が分かれば、好みの話と間取りの判断が混ざりません。窓外の景色、参考家具、光の設定など、現実と異なる可能性がある部分も先に伝えます。そして、打ち合わせの最後に「決まったこと」「次回までに確認すること」「正式図面へ戻すこと」を分けます。間取りAIの価値は、案を増やすことではなく、話すべき違いを早く見つけられることにあります。まとめAIで間取りのたたき台を作ることはできます。既存図面を読み取り、編集可能な3D空間へ進める方法もあります。一方で、AIが作った案は、住宅提案の出発点です。壁・開口・寸法を元図面と合わせ、家具、動線、開閉、視線、採光を確認し、最後は法規、構造、設備、予算、施工条件へ戻す必要があります。最初から案件全体を変える必要はありません。一つの間取りに実寸に近い家具を置き、毎日使う動線を一本だけたどってみてください。途中で扉や収納を開く。そこまで試すだけでも、平面図では見落としていた論点が見つかります。間取りを3Dで確かめるよくある質問AIで間取りは作れますか?文章で伝えた部屋数や暮らし方の条件から、間取りのたたき台を生成できるツールがあります。既存のPDF、画像、CAD図面を読み取り、編集可能な間取りへ起こすタイプもあります。どちらも生成後の寸法、壁・開口、家具、動線の確認が必要です。AIで作った間取りは建築確認申請に使えますか?AIで生成したラフ案や3D提案を、そのまま確認申請図面として使うことはできません。建築士が法規、構造、設備などを確認し、正式な設計図書を作成する必要があります。PDFや画像の間取り図をAIで3D化できますか?対応ツールでは、PDF、JPG、PNGなどの図面を読み取り、壁や開口を認識して3D化できます。線の状態や縮尺によって結果が変わるため、取り込み後は必ず元図面と照合します。AIで生成した間取りは後から修正できますか?編集可能な2D・3Dデータを作るタイプであれば、壁、開口、家具、素材などを後から調整できます。画像だけを生成するタイプは、同じ空間条件を保った細かな修正に向かない場合があります。最初に何を確認すればよいですか?既存図面を使った場合は、外周、壁、窓、ドア、階段、水回りが元図面と合っているかを最初に確認します。文章から生成した場合は、敷地条件と優先した要望が反映されているかを見たうえで、家具と動線の確認へ進みます。参考資料・出典Coohom「建築とインテリア向けAIツール活用ガイド」:https://www.coohom.com/jp/blogs/architecture-ai-tools-guideCoohom「CAD間取り図ファイルのアップロードガイド」:https://www.coohom.com/jp/helpcenter/3FO4K4W5VIRFCoohom「AI住宅設計ツール」:https://www.coohom.com/jp/features/ai-home-designCoohom「3D間取り作成ソフト・ツール」:https://www.coohom.com/jp/product/free-floor-plannerCoohom「クラウド型間取り・3Dシミュレーター」:https://www.coohom.com/jp/features/madori-simulation国土交通省「施行令概要(採光に関する基準)」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm
間取りAIで、文章から間取りのたたき台を作る。手元の図面を読み取り、編集できるデータへ起こす。さらに2Dの間取りを3D空間に変え、家具を置いた状態で確かめる。いまは、こうした作業を一続きで扱えるツールもあります。ただ、画面に部屋がきれいに並んでも、住宅としての検討が終わったわけではありません。壁や開口の位置は合っているか。家具を置いた後も通れるか。採光、法規、構造、予算へどうつなぐか。住宅提案に使うなら、生成後こそ人の判断が必要です。この記事では、間取りAIに任せやすいことと、設計者が引き取る判断を分けながら、初期案を3D提案へつなぐ流れを整理します。シリーズ全体のツール分担は、建築・インテリア向けAIツールの全体像でも確認できます。間取りAIは、入力と出力の違いで三つに分けて考える(Coohom編集部作成)間取りAIでできることは三つに分けて考える「間取りAI」という言葉が指す範囲は広く、似て見えるサービスでも受け持つ仕事は違います。何を渡し、どんな形で返ってくるのか。まずは三つに分けてみます。条件から間取りのたたき台を作る部屋数、広さ、方角、暮らし方などを文章で伝え、間取り案を生成するタイプです。「3LDKにしたい」だけでなく、「玄関から洗面へ入りやすくしたい」「在宅勤務の場所をLDKから少し離したい」といった希望まで言葉にすれば、白紙だった打ち合わせに比較の出発点ができます。出てきた案は、答えではありません。むしろ、施主と設計者が「この動線は合っている」「ここは違う」と話すための材料です。最初から一案に決めるより、選ぶ理由と戻す理由を見つけるために使うほうが、間取りAIの速さを生かせます。既存の図面を読み取り、編集できる形へ起こすPDFや画像、CADデータなどの既存図面を読み取り、壁、ドア、窓をデジタルデータとして起こすタイプもあります。Coohomの現在のヘルプでは、CAD間取り図に加え、PDF、PNG、JPG形式の取り込みが案内されています。詳しい入口や設定は、CAD間取り図ファイルのアップロード方法で確認できます。自動認識は入力を助けますが、元図面との照合までは省けません。線が重なる部分、薄い建具記号、壁厚の違い、増改築で現況と合わない箇所は、取り込み後に確かめます。実務で気をつけたいのは、認識ミスそのものより、整った3Dを見て照合まで終えた気になることです。2Dの間取りを3D空間で確認するもう一つが、平面図を3D空間に立ち上げるタイプです。2Dでは部屋同士の関係を追いやすい一方、家具を置いた後の圧迫感や、視線の高さから見える範囲は想像に頼る部分があります。3Dにすると、ソファやダイニングテーブルを置き、入口からの見え方や、椅子を引いたときの余白を確認できます。目的は、きれいな画像を作ることだけではありません。平面図で決めた配置が、暮らしの場面でも無理なく使えそうか。施主と同じ視点で話せる状態にすることが、3D化の役割です。AIで作った間取りをそのまま使えない理由AIが生成した間取りは、線が整い、部屋名や家具まで入っていることがあります。完成度が高く見えるほど、未確認の部分が見えにくくなる点には注意が必要です。たとえば、キッチンと洗面が近くても、扉の開く向きによって移動しにくくなることがあります。収納量が多く見えても、扉の前に家具が置かれていれば使えません。大きな窓があっても、周囲の建物や方位を見ずに採光を判断することはできません。間取りAIが扱うのは、主に検討の初期段階です。確認申請、構造設計、設備計画、施工図、見積もりまで自動的に成立させるものではありません。Coohomの現在の日本向けページでも、間取り・3Dは検討やイメージ共有のためのものであり、正式な確認申請図面とは役割が異なると案内されています。AIの出力を「完成案」ではなく「確認項目が見える下書き」と捉えると、使い方が明確になります。住宅提案の前に確認したい7つのポイント生成後は、見た目を整える前に確認の順番を決めます。抜けを探しやすいよう、住宅提案で見たい点を七つに分けました。生成後は、空間の骨格から正式資料への戻し方まで順に確認する(Coohom編集部作成)1 元図面と壁、開口、寸法が合っているか既存図面を読み込んだ場合は、最初に元データと重ねて確認します。外周、壁厚、柱、窓、ドア、階段、水回りの位置を見比べ、認識漏れや不要な線がないかを探します。この確認を後回しにすると、間違った空間へ家具や素材を置くことになります。3Dを整える前に、空間の骨格を合わせます。2 家具を置いても使える余白が残るか部屋名と面積だけでは、実際に使える広さは分かりません。ベッド、ソファ、ダイニングテーブル、収納など、提案に必要な家具を置いて確認します。見るのは、家具が図面上に収まるかだけではありません。椅子を引けるか、ベッドの横を通れるか、収納へ近づけるか。家具の寸法と、人が動く余白を一緒に見ます。3 生活動線と家事動線が交差しすぎないか玄関から手洗い、キッチンから洗面・物干し、寝室からトイレ。間取りには、時間帯や家族によって異なる移動があります。一本のきれいな矢印だけでは判断できません。朝、帰宅後、調理中と場面を変え、家族が同時に動いたときに狭い場所へ集中しないかもたどります。4 扉、収納、椅子の開閉がぶつからないか平面図では小さく見える開閉範囲も、日常では使いにくさにつながります。室内ドア、収納扉、引き出し、冷蔵庫、食洗機、ダイニングチェアなどを開いた状態で見ます。開けられることと、開けたまま人が通れることは別です。設備や家具を置いた状態で見ないと、この違いは表に出ません。5 視線とプライバシーを説明できるか玄関を開けたときにLDKの奥まで見えるか。道路側から室内がどの程度見えるか。キッチンから子どもの場所を見守れるか。視線は、暮らしや安心感に関わります。3Dでは、立った視点と座った視点を切り替えて確認できます。ただし、周辺建物や植栽が仮の状態なら、そのことを施主へ伝えます。見えている景色が現地条件を保証するわけではありません。6 採光や換気を見た目だけで判断していないか明るいレンダリングは、法的な採光条件や実際の日照を証明しません。方位、隣地、庇、窓の位置、季節、時刻、ガラスなど、光の入り方を左右する条件があるためです。国土交通省は、住宅等の居室について採光に関する基準を示しています。実際の計画では、建築基準法に基づく採光等の条件(URL: https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm)を設計図書と計算で確認します。3Dは見え方を話すために使い、法適合の判断とは分けます。7 法規、構造、設備、予算、施工条件へ戻せるか間取りの変更は、別の資料にも影響します。壁を動かせば構造や設備の経路が変わり、窓を大きくすれば外観、断熱、コストにも関わります。3Dで見つけた変更点は、CAD・BIM、仕様書、見積もり、打ち合わせ記録へ戻します。誰が、どの資料を、いつ更新するのかまで決めておくと、パースと正式図面の食い違いを減らせます。AIHomとCoohomで初期案を3D提案へつなぐ流れAI住宅設計ツールのAIHomでは、文章による条件や既存図面から間取りと3Dのラフ案を作り、選んだ案をCoohomで編集する流れが案内されています。実務へ入れるときは、次の五段階に分けると役割が混ざりにくくなります。1 条件または既存図面を用意する文章から始める場合は、部屋数だけでなく、優先したい動線、残したい家具、方位や敷地の前提、まだ決まっていないことを分けます。図面から始める場合は、現況と図面が一致しているか、縮尺や単位が分かるかを確認します。2 AIHomで比較の出発点を作る初期案は、一案を正解として採用するためではなく、条件の違いを見つけるために使います。案ごとに何を優先したのかを短く記録すると、比較が単なる好みで終わりません。3 Coohomで壁、家具、素材、照明を確認する選んだ案を3Dで開き、元図面との違いを直してから家具を置きます。そのうえで、動線、開閉、視線、素材、照明を確認します。既存の平面図から始める場合は、間取り図を3D化して確認する方法も選べます。4 施主との会話で見つかった変更を記録する提案時には、決定事項と未確定事項を分けます。画面上の家具や素材が参考品なら、その場で明示します。「この案が完成形です」ではなく、「今日は動線と家具配置を確認します」と目的を絞るほうが、話し合いが具体的になります。5 CAD、BIM、仕様書へ判断を戻す3Dで合意した内容を正式な設計情報へ反映します。法規、構造、設備、製品仕様、コスト、施工性は、それぞれの資料と担当者が確認します。AIHomとCoohomは、この判断を代行するのではなく、初期案と対話を前へ進める位置で使います。間取りAIが向いている場面、任せないほうがよい場面場面間取りAI・3Dが支援しやすいこと人や正式資料で確認すること初回ヒアリング後条件整理、ラフ案、比較の出発点要望の背景、優先順位、予算既存図面の活用図面認識、データ化、3D化現況、縮尺、壁・開口、図面との差間取り検討部屋関係、家具配置、視線の可視化構造、設備、法規、施工性施主提案パース、視点、複数案の共有未確定事項、仕様、費用、責任範囲確認申請・実施設計検討内容の参考建築士による設計、計算、申請図書間取りAIが力を発揮するのは、早い段階で案を見える形にし、話し合う材料を増やす場面です。法律や構造の適合、設備の成立、工事費、製品仕様の確定は、担当者と正式資料へ戻します。施主提案では「決まったこと」と「未確定」を分ける3Dの提案は、図面に慣れていない人にも伝わりやすい一方、見た目が完成に近いため、期待が先に固まりやすい資料でもあります。複数案を比べるなら、カメラ位置と家具配置はそろえます。床材だけ、壁色だけ、と変えた条件が分かれば、好みの話と間取りの判断が混ざりません。窓外の景色、参考家具、光の設定など、現実と異なる可能性がある部分も先に伝えます。そして、打ち合わせの最後に「決まったこと」「次回までに確認すること」「正式図面へ戻すこと」を分けます。間取りAIの価値は、案を増やすことではなく、話すべき違いを早く見つけられることにあります。まとめAIで間取りのたたき台を作ることはできます。既存図面を読み取り、編集可能な3D空間へ進める方法もあります。一方で、AIが作った案は、住宅提案の出発点です。壁・開口・寸法を元図面と合わせ、家具、動線、開閉、視線、採光を確認し、最後は法規、構造、設備、予算、施工条件へ戻す必要があります。最初から案件全体を変える必要はありません。一つの間取りに実寸に近い家具を置き、毎日使う動線を一本だけたどってみてください。途中で扉や収納を開く。そこまで試すだけでも、平面図では見落としていた論点が見つかります。間取りを3Dで確かめるよくある質問AIで間取りは作れますか?文章で伝えた部屋数や暮らし方の条件から、間取りのたたき台を生成できるツールがあります。既存のPDF、画像、CAD図面を読み取り、編集可能な間取りへ起こすタイプもあります。どちらも生成後の寸法、壁・開口、家具、動線の確認が必要です。AIで作った間取りは建築確認申請に使えますか?AIで生成したラフ案や3D提案を、そのまま確認申請図面として使うことはできません。建築士が法規、構造、設備などを確認し、正式な設計図書を作成する必要があります。PDFや画像の間取り図をAIで3D化できますか?対応ツールでは、PDF、JPG、PNGなどの図面を読み取り、壁や開口を認識して3D化できます。線の状態や縮尺によって結果が変わるため、取り込み後は必ず元図面と照合します。AIで生成した間取りは後から修正できますか?編集可能な2D・3Dデータを作るタイプであれば、壁、開口、家具、素材などを後から調整できます。画像だけを生成するタイプは、同じ空間条件を保った細かな修正に向かない場合があります。最初に何を確認すればよいですか?既存図面を使った場合は、外周、壁、窓、ドア、階段、水回りが元図面と合っているかを最初に確認します。文章から生成した場合は、敷地条件と優先した要望が反映されているかを見たうえで、家具と動線の確認へ進みます。参考資料・出典Coohom「建築とインテリア向けAIツール活用ガイド」:https://www.coohom.com/jp/blogs/architecture-ai-tools-guideCoohom「CAD間取り図ファイルのアップロードガイド」:https://www.coohom.com/jp/helpcenter/3FO4K4W5VIRFCoohom「AI住宅設計ツール」:https://www.coohom.com/jp/features/ai-home-designCoohom「3D間取り作成ソフト・ツール」:https://www.coohom.com/jp/product/free-floor-plannerCoohom「クラウド型間取り・3Dシミュレーター」:https://www.coohom.com/jp/features/madori-simulation国土交通省「施行令概要(採光に関する基準)」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/s2002/gaiyou.htm
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