
「無料で間取りを作成」と検索して見つかるツールの多くは、描画までは試せます。ところが保存やエクスポートの段階になると、会員登録や課金を求めてくるものが少なくありません。
この記事では主要な間取り図作成ツール7本を、実際の利用フローに沿って比較しました。無料 間取り 作成 登録不要に近い条件で使えるのはどれか、登録・課金の壁が現れるタイミングはいつなのかを整理しています。
無料登録だけで間取り作成から3Dパース出力まで進められる、Coohomの使い方もご紹介します。
※記載の事例は、公開情報を参考に再構成したものです。特定の企業・個人を指すものではありません。
「無料」の間取りツールで登録・課金の壁にぶつかる3パターン
「無料で使える」と案内するツールを開いて、描き終えた直後に「保存するにはアカウント登録が必要です」と表示が出る。打ち合わせ直前に間取りを修正しようとして、メールアドレスの入力画面で足止めされる。工務店・リフォーム会社・IC・設計者の方にとっては、実務上のロスそのものです。
無料を掲げるトップページと、実際の利用フローにはギャップがあります。登録・課金の壁は、おもに次の3パターンで現れます。
描画は試せるが保存で登録を求められる
間取りを描くところまでは試せても、プロジェクトを保存しようとした瞬間に登録画面が出るパターンです。一度描いた図面を次回の打ち合わせで再利用するには、アカウント作成が必須になります。
保存はできるがエクスポートで登録か課金が発生する
画面上では完成図を確認できても、PDF・画像・CADデータとして書き出す段階で、登録または有料プランへ誘導されます。3D出力の解像度制限や透かしも、このパターンに含まれます。
商用利用や高解像度出力には有料登録が必要になる
無料で使える機能自体は本物でも、事業者として顧客への納品・提案に使うなら有料プランが対象になります。利用規約の確認は欠かせません。
無料で間取り作成できるツール7選:登録・保存・エクスポートの比較表
今回検証したツールについて、「無料で使える範囲」「登録要否」「対応入力」「3D/パース出力」「CAD出力」「日本語対応」を整理しました。Coohom行の仕様は実機での確認および公式ヘルプに基づく一次情報です。他社行は各公式サイトでの確認に基づいています。各社のプラン・無料範囲・価格は変更される場合があるため、利用前に各公式サイトでご確認ください。
※比較表内の各社プラン・無料範囲・価格はいずれも2026年6月時点のものです。
ツール | 無料範囲 | 登録 | 入力形式 | 3D/パース | CAD出力 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|---|
Coohom | 作成・編集は無料(レンダリングは透かし)/図面DLはElite以上 | 無料登録(クレカ不要) | 画像・PDF・CAD(DWG/DXF) | 対応(ワンクリック3D) | DWG/DXF/PDF/JPG(Elite以上) | 対応 |
Roomstyler | 描画・3Dまで無料(SD・透かし) | 描画は不要、保存は要登録 | JPG・PNG・BMP | 対応(SD) | 非対応 | 非対応 |
Sweet Home 3D | 全機能 無料(デスクトップ版) | 不要(デスクトップ版) | 画像を下絵で取込。PDF・CAD非対応 | 対応(静止画・動画・OBJ) | 非対応 | 対応 |
Floorplanner | 5案・3Dフル(SD・透かし) | 必須 | JPG・PNG・PDF(10MB) | 対応(HD有料 $2〜) | DXF(有料) | 対応 |
Planner 5D | カタログ50%・透かし | 必須 | 画像・PDF・DWG/DXF(AI認識) | 対応(4K有料) | Pro限定($399/年) | モバイルのみ |
Homestyler | 1Kレンダリング・10万点素材 | 要登録(クレカ不要) | DWG・DXF・PDF・AI生成 | 対応(4K有料) | DWG対応(Pro+以上) | 部分対応 |
Excel・Canva等 | 基本無料(Office利用者) | 不要(Excel)/要登録(Canva) | 取込不可(手入力・画像配置のみ) | 非対応 | 非対応 | 対応 |
比較表の読み方
「登録不要」にもっとも近いのはSweet Home 3D(デスクトップ版)です。ただしPDF・CADの取り込みとCAD出力には対応していません。
ブラウザ上で間取り作成から3D・パース出力まで完結させたい場合、無料登録(クレジットカード不要)だけで核心機能を使えるのはCoohomだけ、という結果になりました。
海外製ツールが日本の実務で使いにくい理由
Roomstylerは日本語UIに対応していません。Planner 5DとHomestylerは部分対応にとどまります。
UIが英語のみだと、操作に時間がかかるだけでなく、施主との打ち合わせ画面でツールをそのまま見せにくくなります。
日本で使われる手段との違い:Excel・Canva・住宅メーカーツール・手書き
海外製ツール以外にも、日本の現場で長く使われてきた手段があります。それぞれの得意分野と限界を確認しておきましょう。
Excel作図
多くの工務店・リフォーム会社で使い慣れた手段です。登録不要・追加コストなしで使えるのは大きな利点です。
一方でPDFや画像の図面を取り込む機能はなく、変更点はすべてセルを手作業で調整・再入力することになります。3D・パースも出力できないため、施主に空間イメージを伝える手段は別途用意することになります。
Canvaなどのデザインツール
プレゼン資料の装飾や、完成した間取り画像にラベルを追加する用途には向いています。ただし壁・寸法の認識機能はなく、PDF・2D CADの取り込みにも対応していません。間取り図の作成・編集ツールというより、画像加工ツールと考えるのが実態に近いところです。
住宅メーカー公式の間取りシミュレーター
自社の建材・仕様での提案に特化しており、他社の図面やPDF・画像の取り込みには対応していない場合が大半です(各社の最新仕様は要確認)。汎用的な無料 間取り 作成ツールとしての利用は、そもそも想定されていません。
手書きの間取り図
打ち合わせの場ですぐ描ける手書きは、スピード感で優れています。ただし後から正確な寸法で3D化したり、複数案を比較検討したり、関係者へ共有したりするには、別ツールへの再入力が必要になります。
入力形式と出力形式で間取りツールを選ぶポイント
ツール選定の実務的な軸は2つあります。「今、手元にどんな形式の図面があるか」と「最終的に何を関係者に見せるか」です。
PDF・画像を取り込めるか
スキャンした紙図面やスマホで撮影した間取り写真を、そのまま取り込めるかどうか。非対応のツールでは、一から手入力で描き直すことになります。
2D CAD(DWG・DXF)をインポートできるか
既存のCADデータを流用できるかどうかは、業務効率に直結します。比較表のなかでCAD入力に対応するのは、Coohom・Planner 5D・Homestylerの3本です。
3D・パースを出力できるか、透かしの有無は
施主への提案で3Dビューやパース画像を使えるかどうか。無料範囲での透かしの有無や解像度の制限も、あわせて確認しておきましょう。
CAD(DWG・DXF)で書き出せるか
作成した間取りを別のCADソフトに渡す運用が前提なら、CAD出力に対応しているかどうかと、それが無料の範囲かどうかを分けて確認してください。比較表のなかでCAD・図面の書き出しに対応しているのはCoohom・Homestyler・Floorplanner・Planner 5Dですが、いずれも無料プランの範囲外です。CoohomはEliteプラン以上、HomestylerはPro+以上、Floorplannerも有料プラン、Planner 5DはPro限定です。図面を書き出して別のCADで仕上げる運用が前提なら、今回の比較対象のなかに無料で完結するツールはありませんでした。
手元の紙図面・画像をDWG形式へ変換する最短手順と精度向上のコツ
CoohomのBASICプランで無料間取り作成から3Dパースまで試す
ここからはCoohomの具体的な使い方をご紹介します。無料Basicプランへの登録(クレジットカード不要)だけで、無料 間取り 作成から3Dパース出力まで一本の流れで進められます。
ステップ1:無料登録してプロジェクトを作成する
メールアドレスだけで無料Basicプランに登録します。クレジットカードは不要です。ログイン後、「新しいプロジェクト」を作成して間取り作成エディターを開きます。
ステップ2:手元の図面を取り込む、またはゼロから描く
JPG・PNG・PDF形式の画像を取り込むと、AIが壁の位置・ドア・窓を自動認識し、編集できる平面図を生成します。2D CAD(DWG・DXF)のインポートにも対応しています。ゼロから描く場合は、ブラウザ上のエディターで壁・ドア・窓を配置していきます。
ステップ3:家具を配置して3D・パース出力へ進む
間取りが確定したら、30万点以上の公共ライブラリから家具・建材を配置します。ワンクリックで3Dビューに切り替わるので、施主との打ち合わせ中にそのまま空間を見せられます。
画像レンダリング(パース)は無料Basicプランで使えます。施工図の作成も無料の範囲内ですが、DWG・DXF・PDF形式でのダウンロードはEliteプラン以上が必要です。
Coohomをより効果的に使うために
はじめる前に押さえておくと、運用がスムーズになるポイントをまとめます。
業務で使う場合は有料プランへ。 工務店・リフォーム会社・設計事務所が業務として顧客提案や納品にお使いの場合は、有料プランが対象になります。無料のBasicプランは、個人での検討や試用に向いた設計です。
無料プランのパース画像には透かしが入ります。 社内検討や一次提案なら透かし入りでも十分に伝わります。透かしなしの高解像度出力が必要な段階になったら、有料プランへの切り替えを検討しましょう。
3Dデータの受け渡しはCAD形式で。 OBJ・FBX形式での書き出しには対応していません。一方でCAD(DWG・DXF)の書き出しには対応しているので、Coohomで素早く立ち上げて既存のCADワークフローで仕上げる、という分業がそのまま組めます。
AI認識の結果は人の目で確認を。 解像度が低い図面や線がかすれた図面では誤認識が起きることがあります。変換後の目視確認をあらかじめ工程に入れておくと、精度も納期も読みやすくなります。
ブラウザとインターネット接続が必要です。 裏を返せば、PCを選ばず打ち合わせ先でも同じ環境で開けるということ。最新データをその場で見せられるのは、インストール型にはない強みです。
まとめ
無料 間取り 作成 登録不要に近い条件で、描画から保存・3D出力まで完結できるツールは限られます。デスクトップ版のSweet Home 3Dは登録不要ですが、PDF・CADの入出力には対応していません。
ブラウザ上でPDF・画像・CADを入力し、3Dパースと施工図の作成まで無料で行える選択肢としては、Coohomが現実的な候補になります(施工図をCAD形式でダウンロードする場合はEliteプラン以上)。
とはいえ、無料の範囲がどこまでかは事前に把握しておきたいところです。業務利用・透かしなしの納品・高解像度レンダリングは有料プランが対象になります。まずは無料登録のうえ手元の図面をアップロードして、操作感をご自身で確かめてみてください。
よくある質問
本当に無料で間取り図を保存できますか?
Coohomでは、無料Basicプラン(無料登録・クレジットカード不要)の範囲で、間取りの作成・編集・保存と施工図の作成まで使えます。施工図をDWG・DXF・PDF形式でダウンロードするにはEliteプラン以上が必要です。利用開始には無料登録が必要ですが、Basicの範囲で課金は発生しません。
登録なしで間取りを試せるツールはありますか?
デスクトップ版のSweet Home 3Dは登録不要で全機能を使えます。ただしPDFや画像の取り込みとCAD出力には対応していないため、既存図面の流用が前提なら別のツールもあわせて検討してみてください。
無料プランでも3D・パースは作れますか?
Coohomの無料Basicプランで、ワンクリックでの3D・パース出力と画像レンダリング(透かしあり)が使えます。透かしなしの高解像度レンダリングは有料プランが対象です。
業務で利用できますか?
工務店・リフォーム会社・設計事務所など事業者の方が顧客提案や納品にお使いの場合は、有料プランが対象になります。無料のBasicプランは個人での検討や試用向けです。詳細は公式の価格ページでご確認ください。
PDFや画像、CADの図面はそのまま取り込めますか?
CoohomはJPG・PNG・PDFの画像と、CAD(DWG・DXF)のインポートに対応しています。スキャンの解像度や線の鮮明さで自動認識の精度が変わるので、取り込みがうまくいかない場合は画像のコントラストを上げてから再度お試しください。
CAD(DWG・DXF)で書き出せますか?
Coohomでは施工図をDWG・DXF・PDF形式で書き出せます(Eliteプラン以上)。3Dモデル(OBJ・FBX)のエクスポートには対応していないため、3Dデータそのものを別ソフトへ渡す運用をお考えの場合は、CAD形式での連携をご検討ください。
※記載の機能・料金は記事公開時点の情報です。最新情報はCoohom公式サイトでご確認ください。